ベルト交換したのに2カ月~3カ月でキュルキュル音がするとのことで入庫したサンバーの修理になります!
点検してみると確かに。。。凄い摩耗しています。
かなり尖っております。
原因はエアコンコンプレッサー・オルタネーター・クランクのプーリの摩耗になります。
今回は、三点のプーリーを全て交換していきます!
この三点になります。エアコン・コンプレッサーのプーリーは部品での供給は無いのでリビルト品でご用意しました。
エアコンのガス抜きを。
最初にオルタネーターの取り外しを。
オルタネータープーリを交換します。
左が古いほうになります。あきらかに変な段差が。
次はクランクプーリーを交換します。
アブソーバをフリーに。
左が古いほうです。光っているところが潰れていますね。
クランクプーリー取付完了です。
次はコンプレッサーの交換を。
エアコンの配管を外します。
整備性が抜群に良いです。
左が古いほうです。尖っている部分が潰れています。
今回取り外した部品たちです。
バッチリ摩耗も少なること間違いないと思います。
エアコンのコンプレッサーも異音がしておりました。少しもエンジン音も静かになっております。
誠にありがとうございました。合計金額約8万円になります。
【オルタネータの役割について】
エンジンのオルタネータ(alternator)は、車両の電気系統に電力を供給し、バッテリーを充電する重要な役割を果たす装置です。エンジンが作動しているときに、オルタネータは機械的なエネルギーを電気エネルギーに変換し、車両の電気機器(ライト、エアコン、オーディオシステムなど)に電力を供給し続けます。
オルタネータの主な役割:
- バッテリーの充電: バッテリーがエンジンを始動させるために使われたエネルギーを補充します。また、車が動いている間、バッテリーを適切な電圧で維持します。
- 車両の電気系統に電力を供給: 車のライト、エアコン、オーディオシステムなどの電気機器をエンジンが動いている間、オルタネータが直接電力供給します。
- 電圧調整: オルタネータには電圧レギュレータが内蔵されており、車両の電気系統に過剰な電圧が供給されないように調整します。これにより、電気部品が保護されます。
エンジンが停止すると、バッテリーが唯一の電力源となるため、オルタネータが正常に動作しない場合、バッテリーが放電してしまい、エンジンの再始動や電気系統の動作が困難になります。
【クランクプーリーの役割について】
エンジンのクランクプーリーの役割は、エンジンのクランクシャフトの回転力を、補機類(オルタネーター、パワーステアリングポンプ、エアコンコンプレッサーなど)に伝えることです。
具体的には、以下のような役割があります:
- ベルトの駆動:クランクプーリーはエンジンのクランクシャフトに取り付けられており、その回転により補機類を駆動するベルトを回転させます。これにより、補機類はエンジンの動力を利用して動作します。
- 振動の減衰:多くのクランクプーリーにはダンパー機能が備わっており、クランクシャフトの回転によって発生する振動を吸収し、エンジンのスムーズな動作を助けます。
- エネルギーの伝達:エンジンのクランクシャフトが回転すると、その動力を効率的に補機類に伝達するための重要なパーツです。これにより、車の電気系統、冷却、パワーステアリング、空調などが正常に機能します。
要するに、クランクプーリーはエンジンの補機類を動かすための中心的なパーツであり、エンジンの性能や耐久性に大きく影響します。
【エアコン・コンプレッサーについて】
- 冷媒の圧縮: コンプレッサーは冷媒ガス(通常はR-134aやR-1234yf)を圧縮し、高圧・高温の状態にします。この高圧冷媒がエアコンシステム内を循環することで、冷却プロセスが開始されます。
- 冷却の開始: 圧縮された冷媒はコンデンサーに送られ、そこで外気と接触して熱を放出し、液体に変わります。この液体冷媒がさらに膨張弁を通過して、低圧・低温になり、エバポレーターを通じて車内の空気を冷やします。
- システムの循環: コンプレッサーは、冷媒がエアコンシステム内を循環する原動力です。これにより、冷却サイクルが持続し、車内が冷やされ続けます。
エアコン・コンプレッサーが故障すると、冷却サイクルが機能しなくなり、エアコンが効かなくなることが多いです。そのため、エアコンシステムの中でも特に重要な部品とされています。
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